改正による相続税増加額シミュレーション
改正による相続税増加額シミュレーション
相続税の納税は、現金一括納付が原則です。一括で納めることができる預貯金などがあれば問題はありませんが、難しい場合には、生命保険を活用したり、相続人が実家を売却して納税資金を準備しなければならないケースもありますので注意が必要です。
現行税制と改正後の相続税の概算額を確認したい方は、下記相続税シミュレーションをご利用ください。ご家族構成と財産額を選択いただくだけで、相続税額の大まかなシミュレーションを行うことができます。
ご利用にあたって
- このシミュレーションは、各相続人が法定相続分で相続するものとして算出した、概算の相続税額を表示するものです。
- シミュレーションは、子供がいるケースのみを算出の対象としています。
- 配偶者は、配偶者の税額軽減により、すべてのケースで税額がゼロとなります。よって表示された相続税額は子供が負担する税額となります。
- このシミュレーションでは、死亡保険金や死亡退職金に係る非課税金額、その他相続税にかかわる特例等を考慮しておりません。
- このシミュレーション結果を利用したことにより、不利益や損害等が発生したとしても、当事務所は一切の責任を負いませんので、ご了承ください。
相続税の課税強化
平成25年度税制改正を受けて、相続税の課税強化が確定しています。
相続税には、相続税がかからない「基礎控除額」があります。相続税は、遺産総額が基礎控除額を超えた場合に、その超えた部分に課税されます。
基礎控除額は、現行税制では、5,000万円と法定相続人1人につき1,000万です。たとえば、法定相続人が3人いれば、5,000万円+3,000万円なので、課税遺産総額が8,000万円以下なら、申告納付は不要です。
ただし、改正により、平成27年1月1日以後に発生する相続については、この基礎控除額が「3000万円+600万円×法定相続人」に引き下げらます。
例えば、相続人が子2人の場合の基礎控除額は、 現行税制では、5,000万円+1,000万円×2人=7,000万円となりますが、改正後は、3,000万円+600万円×2人=4,200万円となります。
したがって、現行税制では、相続財産が7,000万円以下の場合には相続税は発生しませんが、改正後は4,200万円超の相続財産があれば課税されることになります。
今回の相続税の改正で最も影響が大きいのは、相続税がかからない「基礎控除額」の縮小ですが、あわせて相続税の最高税率が50%から55%に引き上げられる改正も行われます。
改正における税率構造の見直しは、法定相続分の各相続人の取得価格が2億円超の区分について行われましたので、各人の取得財産が2億円超の場合に増税となります。